浦安三社祭とは?
御存知の通り、浦安は埋め立てで大きくなった街です。その埋め立てる前に元々あった町を元町と呼び、浦安三社祭の中心はこの元町で大々的に行われます。
浦安三社例大祭とも呼ばれる浦安三社祭は、4年に一度に行われる比較的大きなお祭りで、神社、町内会、自治会、商店会、若衆など地域の神酒所を約80基の神輿が練り歩きます。「まえだー!まえだー!」という独特な掛け声や『地すり』という独自の担ぎ方が大きな特徴になっています。
浦安三社祭2012の動画(YouTubeより)
浦安三社祭の特徴
『まえだー!まえだー!』という独特の掛け声
祭りの掛け声と言ったら「わっしょい!わっしょい!」「セイヤーセイヤー!」などですが、浦安の掛け声は独特で『まえだー!』と言います。
よく『まいだー!』とも言われますが『まえだー』が浦安弁になり『まいだー』となっています。これは、浦安に長く住んでいる人がよく使っていたので聞き慣れて使われたと思われます。しかし、今では「まいだー」も『舞だ!』と解釈され、「まえだー」と2つの掛け声が一般的になりつつあります。
なぜ『まえだー』なのかはいろいろ諸説がありますが、一番はやはり『前だ!』を指しています。浦安の神輿はかつて喧嘩神輿、暴れ神輿と言われており、寄付金が少ない店先や民家に突入したりして、なかなか前に進まなかったため『前だ!前だ!』となったと言われています。
浦安三社祭の最大の見せ場『地すり』
地すりとは【擦り】、【揉み】、【差し】、【放り】の4つの構成から成る独特の担ぎ方です。
隣町である行徳地区と浦安に見られる独特な担ぎ方で、鳳凰が舞い降り畑をついばみ、そして再び飛び立つまでを表しているといいます。他にも堀江の清瀧神社では海を表現しているといわれ、他の地域では荒々しく揉まれる【揉み】は揺らさないで回るなど、その場所独特な担ぎ方も見られます。
地すりが格好良く来まると見物客から盛大な拍手と歓声が送られます。地すりは浦安三社祭りの華、担ぎ手は格好良く決めたいですね。
3つの各神社がそれぞれのルートを行く
浦安三社祭はかつて、各神社からは山車などをあわせて100基前後の神輿が出ました。今はそれほどではないですが、約80基の神輿を見ることができます。
浦安市にあるの3つの神社(清瀧神社、豊受神社、稲荷神社)から宮出しされる神輿は各地域それぞれ違うルートを巡るため、浦安三社祭が行われる元町エリア全体がお祭りムード一色に染まります。
4年に一度の開催
浦安の祭りは4年に一度、ちょうど夏季オリンピックと同じ年に行われます。4年に一度と限られているため規模が比較的大きく、多くの神輿や山車が出るのが大きな特徴です。宮神輿を先頭に神輿が続く風景は壮観で、これぞ浦安のお祭りと言えます。 祭りは4年に一度ですが、神輿は、新浦安祭りや各自治体の夏祭りなどで一部見ることができます。(もちろん規模は小さめです)