特集 ダイエー浦安駅前店
オープンするダイエー浦安駅前店
浦安市には現在20ものスーパーがあります。千葉県で一番小さな市町村にこれだけのスーパーがあるのは珍しいです。そんな浦安に新しくダイエー浦安駅前店が誕生すると大きな話題になっています。
開発が進んだ元町エリアでこれだけの規模の店舗がオープンするのは恐らく初めてではないでしょうか。
仁義なき出店
下の地図はスーパーが集客が見込める目安という半径500メートルを今度オープンするダイエー浦安駅前店に当てはめたものです。 円の中にはライバル店の筆頭である西友浦安店をはじめ、木田屋、フジマート、ワイズマートが入っています。円の中には浦安駅も含まれているため、もちろん駅を利用する人の集客を見込んでいるでしょう。
もう少し詳しく見ていくと、ダイエー浦安駅前店がオープンして一番影響があると思われるスーパーに木田屋が挙げられます。直線距離で200メートルしかない場所に比較的大規模なスーパーがオープンするのは死活問題になりかねません。他にも西友浦安店は3~4割ぐらいは人の流れが変わるかもしれません。
ダイエー浦安駅前店と西友浦安店を比べてみる
デモ活動や六価クロムによる土壌汚染など話題に困らないダイエー浦安駅前店ですが、そのような話題は他に任せて、ここでは新しくオープンするダイエー浦安駅前店がどのような影響があるのかをライバル店であろう西友浦安店との比較で見ていこうと思います。
広さを比べてみる
ダイエーのワンフロアーに対し西友は4階建てのためもちろん西友に軍配が上がります。西友は食品はもちろん、住居用品など浦安駅周辺には無いと言っていい商品が揃っているのも大きな支持を集める要因ではないでしょうか?
立地を比べてみる
東京のベットタウンといえる浦安で、駅から徒歩0分(約70メートル)にある西友が立地の面で有利といえるでしょう。東西線の利用者は、そのほとんどが会社帰りなどに買い物で西友に寄っているのではないでしょうか。
一方ダイエーの立地は西友に比べると徒歩5分(約400メートル)と若干不利な感じですがそれでも5分以内なので十分集客が見込めます。
買い物しやすさを比べてみる
浦安駅前の西友は初めて買い物をした人はちょっとビックリするのではないでしょうか。普通のスーパーは出入口にレジがありますが浦安の西友は売り場の真ん中にレジがあります。売り場がレジによって分断されているので買い物しやすさで言うと疑問が残ります。
一方、ダイエー浦安駅前店は1階が駐車場で2階が売り場になります。たまの買い物ならば階層は気になりませんが、毎日だとちょっと面倒くさいという人もいるかもしれません。南行徳のダイエーは、やはり地下に食品売り場があるため買い物しづらい印象を持つ人も多いのではないでしょうか。
また、西友はオープンしてから40年ぐらい経過しており、さすがに古さが目立ってきています。やはり計算されて作られた新しいスーパーのほうが買い物のしやすさでいうと上になります
価格を比べてみる
価格面は圧倒的に西友浦安店に軍配があがります。ただいま当ホームページが行っている浦安買い物アンケートによる印象では、ダイエーは価格面ではあまり魅力がないといえます。
営業時間を比べてみる
ダイエー浦安駅前店の営業時間が午前7時~翌午前1時と発表がありました。西友浦安店が24時間営業に対すると閉店時間があるぶん利用しづらい感はありますが、終電を頻繁に使う人以外は特に気にならない時間帯でしょう。
駐車場を比べてみる
提携駐車場にマンションが建ってしまい狭くなった西友浦安店より、意を決して1階部分を駐車場にしたダイエーに軍配があがるでしょう。ただ、ダイエーは新浦安にも南行徳にも大規模な駐車場があるのに無理して1階全部を駐車場にしなくてはよかったのでは?とも思えてきます。
駐輪場を比べてみる
浦安市は違法駐輪撲滅のため、特に駅前の取り締まりを厳しくしています。通勤通学で西友の駐輪場がいっぱいになってしまうため駅前の西友は駐輪場を探すのに大変な状況です。ちょっと買い物したい時に駐輪場を気にしないといけないのは不便でストレスになります。
一方ダイエー浦安駅前店は駐輪スペースを当初の予定より倍増させるなど自転車での買い物はストレス無しに楽しめそうです。
客層を比べてみる
西友はやはり駅利用者が帰宅時などに利用するのが圧倒的に多いでしょう。一方ダイエー浦安駅前店は惣菜やお酒などに力を入れ単身者や働く女性をターゲットとした感じになる予定です。また、惣菜の量り売りなど少量でも買えるため高齢者世帯にも利用しやすくなっています。
また、ダイエー浦安駅前店は保育園も併設しているため家族向けの商品も充実すると考えられます。
テナントを比べてみる
ダイエー浦安駅前店のテナントはベーカリーとクリーニング店の予定になっています。大きなフードコートは店舗面積からすると無理でしょうが、せめて有名外食チェーンが入って欲しかったのは正直なところです。
その他
利用している人はわかると思いますが、西友浦安店の名物になりつつあるレジ待ちがあります。夕方から終電時刻になるまで、しばしば発生するレジ待ちのため買い物を諦めた人も多いのではないでしょうか。西友浦安店も対策を講じているようですが、容量オーバーな感じが否めません。
ダイエー浦安駅前店はそんな買い物難民の救いになるのかが大きな注目ポイントの一つといえます。
ダイエーは成功するのか?
頑張れ!ダイエー!
上で比べてきた通り、ダイエーの最大のウイークポイントは価格です。その価格を強化している西友が近くにあるのは皮肉なものがあります。デフレが終わりつつあるといわれていますがやはり低価格は大きな魅力があります。
しかし、ダイエーは単身者や高齢者にターゲットを置き、コンビニ感覚で利用できる店舗は今までにない魅力があるでしょう。コンビニがスーパーよりも売上が優秀な面を見ると、これからのスーパーがどう変わるかがこの新しいダイエーに見ることができるのかもしれません。
今までの経緯を見ると周辺住民はダイエーのオープンを決して歓迎とは言い切れません。
しかし、新浦安駅方面に比べ開発が遅れている感がある元町に新しい空気を入れるのは個人的には有意義だと思っております。元町住民だからこそかもしれませんが元町発展の足がかりになる存在になってほしいと思っております。
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