浦安魚市場が閉場を決定
65年間の歴史に幕
浦安魚市場協同組合は2018年10月17日に、浦安魚市場を解散させることを決定しました。これにより2019年3月31日をもって浦安魚市場は閉場しその後、取り壊しになります。
浦安魚市場は、堀江に闇市として昭和初期に開かれ、昭和28年浦安橋のたもとに移転、昭和46年3月に現在の場所に開業しました。魚市場として公式の記録は65年間ですが、それ以上前にあった歴史に幕を下ろすことになりました。
※代々続く漁師の家系の者として、この閉鎖の話題はデリケートであり触れていませんでしたが、公式に発表されたということで記載しています。各関係者の皆さんご了承ください。
移転やリニューアルはなし
一部移転する店舗あり
以前から移転することや、建て直すのではないかという話は出ていましたが、今回の閉鎖に伴い移転やリニューアルオープンなどは今のところありません。
各店舗、浦安魚市場を離れ個人営業店として営業する店舗がありますが、新しく移転オープンする店舗は少ないと聞いています。
元町は新時代に
大きな分岐点
『ディズニーで知られる浦安はかつて漁師町だったんですよ。』浦安市を紹介しているTV番組などでよく見るシーンです。その後、必ずと言っていいほど映し出される映像が浦安魚市場でした。
浦安元町は昔懐かしい街として紹介されていますが、実は、東京オリンピックを好機としたワンルームマンションなどの建設ラッシュですし、境川沿いも整備され、あちらこちらで再開発など新しくなっています。その中で浦安魚市場の閉鎖は、昔懐かしいをキーワードにできない街になりつつあります。
これも時代の流れなのか?
他の魚市場は?
旅行に行った先の魚市場は、それぞれ趣向があり観光面に特化したものが多いですよね。新鮮な魚介類はもちろん、その場で作れる勝手丼だったり、ご当地B級グルメがあったり、キャラクターがいたり、ここでしか食べられない珍味だったり、いろいろあります。
浦安魚市場は?
浦安魚市場にも数多くの店があり、焼きあさりなど名物もあります。うなぎやキムチもここでしか食べられない美味しいものもあります。しかし、浦安魚市場全体を見るとまた行きたいかと言われると返答に困ってしまいます。
浦安魚市場の近所の人や、魚好きの人はよく訪れるかも知れませんが、同じ浦安市に住んでいても年末だけ行くとか、3年ぐらい行っていないとか、1回しか行ったことないとか聞くかもしれません。
これでは、現状が厳しいのは言うまでもありません。時代は代わり、スーパーでも新鮮な魚介類が手に入り、ネットでもカニが常に人気と聞くと、観光面に特化していない魚市場の生き残りは厳しいのかもしれません。
なぜもっとクローズアップしない?
観光面で大きなファクターだったのに
浦安市は、なぜこうなる前に動かなかった?そう感じる人もいるでしょう。魚市場関係者の深い内情は知れないのですが、観光面に少しでも特化した市場にできなかったのか今でも悔やまれます。
漁師町としての文化、魚市場としての歴史を自ら吹き消すのはあまりにももったいない気がしてなりません。文化と歴史を同時に消すというリスクをもう少し感じてほしいのが本音です。
今後もレポートしていきます。
年末大売り出しなど詳しくレポート
浦安魚市場は小さい頃から行っていた場所で、知っている人(親戚)が多くいる場所です。浦安魚市場が今後どのようになっていくのか、歴史最後になるであろう年末大売り出しなど詳しくレポートしていこうと思います。今後もよろしくお願いします。
浦安サンポは今年で14年目を迎えた、浦安の地元密着型情報サイトです。浦安市公式のホームページではありません。
浦安の地域の情報はもちろん、文化や歴史、浦安のロケ地情報や漫画・浦安鉄筋家族に描かれた実際の場所などのサブカルチャーの紹介、 そして、花火やお祭など浦安の行事やイベントをどこよりも詳しく紹介しているホームページです。
浦安について、『これが知りたかったんだ』と言っていただけるような存在になれれば幸いです。