イトーヨーカドー完全閉店

2018年4月8日20時過ぎ、イトーヨーカドー食品館新浦安店が約1年間の営業を終えました。イトーヨーカドー新浦安店時代と合わせると約17年の歴史に幕が降りました。

ここでは、閉店当日の様子、新浦安のこれからの買い物事情、今更ながら、イトーヨーカドー新浦安店閉店のなぜを見ていきましょう。

閉店は突然に発表

2018年3月21日の新聞広告にてイトーヨーカドー食品館新浦安店の閉店が公表されました。同時にスターツショッピングセンターが建物をそのまま利用し、秋にオープンする事が決まりました。

当初から期間限定での営業となっていたので、あまり驚きはなく、関心は秋にオープンする複合商業施設にあつまり、その後の営業はいつもと変わりない日々でした。

閉店当日は1年前と同じ風景

そして迎えた閉店当日、その前から少しずつ商品量が減っていたのを感じていましたが、生鮮食料品が無くなっていくと一気に閉店感が漂い始めました。

店内放送では午後8時で閉館することを繰り返し放送し、店長からの挨拶も放送される店内は独特な雰囲気で、自然と駐車場側入り口に、閉店を惜しむ人が集まりました。

挨拶はとても簡単

このような大型ショッピングモールが閉店する時は、閉店セレモニーが行われるのが通例です。当初は行わないと言っていた店長ですが、しっかりLEDライトで照らし演出をしていました。

1年前に比べると簡単な挨拶で営業は終了、終始穏やかな閉店セレモニーでシャッターが降りました。

買い物バスの運行はなし

約1年前の閉店時、次の日から浦安市は近隣住民の買い物の足として、買い物バスを運行させました。1日17往復と手厚いバスでしたが、今回の閉店は運行の話は出ていません。

時を同じくして、おさんぽバスの新路線が運行を始めました。買い物バスの代わりに使ってと言わんばかりのタイミングで、実際多くの買い物難民は解消されるでしょう。

おさんぽバスの路線に疑問

今回のおさんぽバスは巡回路線で、新浦安駅から大きくぐるりと回って返ってくるルートです。もちろん、反対周りルートもあります。しかし、市役所まで乗入れる意味があるのか、ものすごく気になります。

年に数回、人によっては数年利用しないかもしれない市役所をなぜ入れたのか？その分、もう少し新浦安の地域を細やかに巡れなかったのか？日の出や高洲から市役所まで約30分？えっ30分？

新浦安と葛西は何が違う？

アリオ葛西に足を運んだことがあるでしょうか？去年からリニューアルし、ヨーカドーの本気が見れる店舗ですが、なぜ新浦安店がそうならなかったのか、疑問に思う方いるのではないでしょうか？

新浦安のヨーカドーと葛西のヨーカドーは非常に似ている個所が多いです。同じような大型店舗、近隣にホームセンターや、食品スーパーオーケーがある、周辺はマンションが多く同世代の人が住んでいるなど取り上げればいろいろ出てきます。

やはり強いイオンの存在

もちろん、水準や規模が違いますが、やはり最寄り駅前に強い店舗が有るか無いかが大きなポイントではないでしょうか？

やはり、イオン新浦安店は立地面での存在感が強力で、しかも大型駐車場完備、アトレやMONAも合わせれば、都心に行かなくても済むぐらい魅力的な店舗が揃っています。

イオンに勝てる店舗作りは可能か？

イトーヨーカドーの撤退は、今後この場所で商業施設を営業するのは難しいという事を投げかけていると思えます。あの場所は魅力的でもありますが、カードの選択が実は少なくもあります。

新浦安駅のイオン、舞浜駅のイクスピアリは非常に大きな存在で、棲み分けもできている、近所に大きなホームセンターと家電量販店がある、激安で認知されているスーパーもある、日の出の新興住宅地に住む方の移動は基本車となれば、これからオープンするショッピングセンターはどうカードを切ればいいのでしょうか？

個人的には、物販より、飲食店のテナント、特に有名チェーン店をこれでもかと揃えれば勝機が見えてくるのではと思っております。他にはコストコやイケア、ニトリなど？？

最後に、イトーヨーカドー新浦安店（食品館）約17年間の営業ありがとうございました。個人的にはフードコートの雰囲気が大好きでした。マックのハンバーガー系単品とポッポのポテトフライをみんなで食べるのが定番でした。

イトーヨーカドーでのスタートではありませんが、またこのシャッターが開く秋まで楽しみに待とうと思います。これからの新浦安に期待を込めて。